オール3だった中学生の長男に、塾なし&親のサポートのみでオール5を達成させた五ツ星ママです
今回の記事では…
夏休み以降、どんどん成績が下がり続けた長男の退塾を決断し、 “塾なし”でやっていくことに決めたときの経験をもとに、今すぐ辞めた方がいい塾の特徴3選をご紹介します。
《入塾編のあらすじ》
中学生になって地元大手の進学塾に通い出した当時中1の長男。
名ばかりの入塾テストを経て、(親の)期待を胸に、中1の4月から通塾スタート。
ところが、初めての定期テストの結果は良くも悪くもなく、成績はオール3。
たくさんのお金と時間をかけたのに…と少し複雑な気持ちになりました。
とは言え、もうすぐ夏休み。夏期講習も始まるのでしばらく様子を見ることに。
前回の記事【塾なし中学生】塾に通っても成績が上がらない子の特徴3選【入塾編】はコチラ↓
「塾に行っている」安心感と期待感
夏期講習の大量課題と授業に追われた夏休み
夏休みに入るとすぐに夏期講習が始まりました。
長男は運動系の部活に入っていたため、午前・午後は部活、夕方から塾に通う毎日が始まりました。
毎日の夏期講習は課題も多くて本当にハードだよ〜
夏期講習がなかったら自分から机に向かって予習復習なんてしないだろうし、やっぱり塾に行かせて良かったな
長い夏休み、塾がなければ長男が部活以外の時間を遊びに費やしてしまうだろうことは容易に想像できました。
そのため、夏期講習に参加させることで「毎日しっかりと勉強時間が確保できている」と安心することができました。
毎日2、3時間は夏期講習に費やしていたので、きっと成績は伸びるだろうという期待もありました。
塾との面談で感じた違和感
夏休みを前に、1学期の成績をもとに塾での保護者懇談が実施されました。
私は気になっていたことを思い切って質問してみました。
学習計画帳がうまく機能させられていないように思います。
塾では普段どのようにお声かけしていただいていますか?
毎回授業前に計画帳を提出してもらっています。
書いていない子にはその場で記入、提出を促すようにしています
本人の理解力の低さもあると思います。
ただ、苦手な単元や問題の把握と解決もきちんとできていないのでは?と不安に感じています
夏期講習以降は小テストで合格点が取れなかった子には居残り授業(補講)を受けてもらいます。
そこで弱点克服を徹底していきますのでご安心ください
ん?待てよ。この感じは・・・
随分前ですが塾講師経験のある私は、この面談で大きな違和感を感じます。
それは、先生が長男の話をしていないということ。
つまり、在籍するクラス全体の話ばかりで、長男個人に対する具体的な提案やアドバイスがなかったのです。
これは集団塾ではよくあることなのかもしれませんが、、
それが何を意味するかは、この記事の最後に記したいと思います
夏休み明けの実力テストでの惨敗
再び起きた「空振り」
僕の中学校では夏休みの宿題のワークをもとにした実力テストが2学期の始業式に実施されます
実力テストに向けてテスト対策もするの?
ワークが簡単だから、基礎さえできていれば問題ないみたい。夏期講習でも復習したし、きっと高得点を狙えるよ!
長男の自信たっぷりの言葉に私はどこか頼もしさすら覚えて、始業式に送り出しました。
そして3日後。実力テストの5教科の答案用紙が返却されてきました。
ちょっ、ちょっと!?
期末テストより簡単なはずじゃなかったの?!
だって塾で復習してから日にちが空いてたし、今回はケアレスミスも多くてさ。そもそも問題が全体的にわかりにくいし…
ごちゃごちゃ言い訳してないで、さっさとテストの見直しをしなさーい!!!
読者のみなさんからは、そろそろこんな声が聞こえてきそうです。
“それって単純に息子さんに実力がないだけなんじゃないの?“と。
ええ、分かっております。トンビは鷹を生みませんよね。しょせん蛙の子は蛙。
でもね、私は一生懸命 頑張ったら成果につながるんだということを息子にも経験してほしかったんです。
ただ、長男は ”正しい勉強方法”を知らず、机に向かっていただけだったとは気づかずに・・・
2学期の中間テストで見えた光
そんなわけですべりだしは好調とは言えないまま、2学期が始まりました
実力テストから1ヶ月が経った頃、今度は中間テストの時期が迫ってきました。
塾のテスト対策は自習になるし、個人的に質問したりするのが苦手な僕には合わないから休んでもいいかな?
長男は積極的な性格ではないため、気になることがあってもなかなか自分からは聞きにいけません。
塾への移動時間もふまえると確かに分からない問題は自宅で私が教えた方が効率もいいかもしれないと思いました。
ただ、テストが目前に迫っていたため、数学・理科・社会は引き続き、塾の対策授業に参加させました。
そして、英語と国語のみ勉強の計画や問題解説を私が手伝うことにしました。
時間がなかったので、親子ともに必死でした。
そして・・・テスト直前のこのわずかな動きで結果に大きな変化が現れたのです。
英語90点、国語も84点だったよー!!
えっ、すごい!点数上がったね!嬉しいね!
自宅で計画を立て、勉強のコツを教えた英語と国語の点数がグッと上がり、夢の90点台を達成できたのです。
ちなみに塾で対策授業を受けた3科目は、数学64点、理科66点、社会62点、とこちらは相変わらずでした。
この結果を受け、改めて長男と塾に通う意味、自分に合った勉強法、勉強への思いなどについて語り合いました。
そして、私は塾に電話をしました。
塾とのバトル、そして退塾へ
1学期→夏休み明け→2学期とテストの点数がどんどん下がり続けているので、息子と相談して退塾を検討しています
私の力不足だったかもしれません。その都度、具体的な要望をいただければ今後はしっかりとお応えしていきますので
先生の力不足?
息子の課題点を教えてもらえると思っていましたが、先生の回答を受けて次の質問をしました。
学習計画の立て方指導や進捗管理も満足にしてもらえていなかったようで、入塾時の説明とのズレを感じているのですが・・・
あ〜それは私の責任ですかね。忙しくて見れていなかったかもしれません。以後、気をつけます。
いやいや、以後気をつけます、では遅いんですよ。内申点(高校入試)につながるから一回一回のテストを大切に、とおっしゃっていましたよね?
あまりにも無責任と思える塾の先生の言葉に私はがっかりし、退塾の意向を改めて伝えました。
ここで急に塾側の態度が豹変します。
本当にいいんですか?
同じように退塾して後から泣きついて戻ってきた時には手遅れ、という子を今まで私は何度も見てきましたよ?
その子はその子です。息子の場合はアプローチを変えれば、すぐにでも成績が上がるかもしれないと感じたんです
まさか、うちを辞めて個別指導塾に行くつもりですか?
手取り足取りの個別指導だと確実に一人で何もできない子になりますよ。息子くんも成績はますます下がると思いますよ
集団塾も個別指導塾も関係ないと思います。肝心なのは、大人がどれだけ子どもを自立の道へ導いてあげられるかではないですか?
個別指導にもそれができる指導力のある先生はいるはずです
そうおっしゃるなら、お好きにされたらいいですよ。きっと辞めたことを後悔することになると思いますけどね
ええ、そうさせていただきます。
退塾の手続きをお願いいたします
退塾を切り出せば引き留められることを予測していましたが、先生の豹変ぶりに呆れてしまいました。
まぁ、そのおかげで塾への未練もなく、スッパリと辞めることができたので、今は感謝していますが。
まとめ:今すぐ辞めた方がいい塾の特徴3選
入塾から半年で塾を辞めることになった長男。もちろん本人の実力不足もありますが、塾側の対応で退塾のトリガーとなった事柄をまとめました
①塾の指導力に不安がある
塾の授業自体は分かりやすかったと長男は言っていましたが、それはプロなので当たり前のことです。
しかし、私たちが塾に求めていたのは・・・
長男の塾では、生徒が立てた学習計画を毎週の授業時に提出し、先生に進捗管理をしてもらうシステムでしたが、長男はそもそも何をどう書けばいいかわからないので、全くと言っていいほど活用できていませんでした。
先生もご自身で認めておられましたが、書けなくても、出さなくても先生から提案できていないというのも問題に感じました。
計画帳という名のただの手帳を入塾時に高額で購入させられた点もふまえると、あれは会社の方針に沿った取り組みでなのでしょう。
実際、現場の多忙な先生たちが全生徒にそれを忠実に実行するのは困難なのだと思います。
だからと言って、お金と時間の無駄にもなっていたので、これは看過できませんでした。
最終的に自分で学習計画を立てて実行し、目的を達成していく力を身につけてほしかったからです
その道標としてもっと先生からも積極的な提案のアプローチが欲しかったなぁと思います。
②塾から”お客さま”扱いをされている
先に述べた塾の先生との面談で私が感じた違和感の正体はこれです。
一人の生徒として見てもらえていないことに気づきました
塾から見て、塾に入ってきてほしい生徒は以下のように二分されます。
もちろん純粋に子どもたちを志望校に合格させたい、成績を上げてあげたいと熱意を持っている先生もいます。
しかし、合格実績を上げることは先生自身の評価、待遇や新規顧客の獲得にダイレクトつながるのです。
素直な成績優秀者は、塾にとって会社の利益に貢献してくれる大切な駒と言われる存在です
こちらの生徒は授業料減免があったり、塾から表彰されたりと厚遇されやすいです。
対して、勉強が苦手で成績の上がりにくい生徒はどうでしょうか。
塾側は成績不振で有名校合格が期待ができない生徒のことは、お金をたくさん落としてくれる ”お客さん”として見る傾向が強いです
うちの長男も授業料、夏期講習費、追加テキスト代、模試代…など言われるがままに追加し、半年で支払った額はかなり高額になっていました。
私が塾講師として働いていたときも、初めは純粋な気持ちで生徒のことを考えていたはずなのに、塾長として経営者となった途端、数字を追いかける毎日が始まりました。
いかに多くの生徒を確保できるか、いかにコマ数を多く取ってもらえるかなどを必死に考えていました。
塾と言っても、利益を追求しなければならない企業である以上、これは仕方のないことなのです。
塾業界は、成績が伸びない、志望校に合格できるか不安だ、という消費者の負を上手く利用したビジネスだから。
大切なのは、自分の子どもが成長できる機会を与えてくれる場所、先生であるかどうかを見極めることです
③先生を信頼できない
極端な話ですが、成績が低下傾向にあっても先生のことを信頼できてさえいれば、塾を辞めていなかったかもしれません。
我が家の場合は、塾の指導体制に不安があったことを伝えたときは、うまくはぐらかされました。
また、退塾の意向を伝えた途端に態度が豹変し、こちらを蔑むような発言を繰り返されたことで信頼は失墜しました。
いくら授業がうまくても、相手が自分の思い通りにならないと分かった途端に悪態をつくような先生は人として信頼できるものではありませんでした。
塾講師として生徒の希望をともに叶えるために本気で尽力してくれた先生であれば
この度は力になれず、大変申し訳ございませんでした。
退塾されるのは非常に残念ですが、今後もお子さまのご成長を応援しております。もし、また私どもが力になれるチャンスがございましたら、ぜひお声掛けくださいね
くらいは言ってくれていたはずです。
かくして我が家は長男を半年で退塾させ、これからは【塾なし】で親子二人三脚でやっていこうと決めたのです
僕の経験が少しでも参考になっていたら嬉しいです
過去記事はコチラ↓